ティファニーのスターリングシルバー925、1872年製のティースプーン。
アイリスモチーフが描かれたデザイン。

アメリカにて1837年創業、世界5大ジュエラーとされ、その中でも最も長い歴史を持ちます。
ジュエリーでは、ラウンドブリリアンカットのダイヤモンドを、6本の細い爪で支えることを初めて取り入れたことが有名で、ティファニーセッティングと呼ばれているなど、創業から革新を続けています。
銀食器は1851年から製造をはじめ、ティファニーを世界的に有名にした最初の商品です。銀は紀元前から、貨幣や宝飾品として用いられてきた貴重な金属であり、中世ヨーロッパにおいては「銀食器」を使うことが、富と豊かさの象徴でもありました。
また銀は、無味無臭のヒ素などにも反応することから毒殺を防ぐ目的や、常に手入れをして磨かないと変色してしまうため「食器にまで手間暇がかけられる」といった経済力のステータスとして王侯貴族に重宝されました。また、西洋では昔から出産のお祝いに銀のベビースプーンを贈る習慣あり、赤ちゃんが「一生食べ物に困らないように」、「魔除けやお守りとして」幸せに育って欲しいといった願いが込められています。